『タクシードライバー』『レイジング・ブル』『グッドフェローズ』といった映画史上に輝く幾多の名作を世に送り出し、ハリウッドの黄金コンビと謳われた巨匠マーティン・スコセッシと名優ロバート・デ・ニーロ。『レオン』『グラン・ブルー』で世界中を魅了したカリスマ的なフィルムメーカーであり、プロデューサー&脚本家としても『トランスポーター』『96時間』などを大ヒットさせてきたリュック・ベッソン。この映画界を代表する超大物3人による初コラボレーションが実現。かつて誰も観たことのない“ファミリー”を主人公に、奇想天外なスリルとユーモアを究極のエンターテインメントに結実させた必見の話題作、それが『マラヴィータ』だ。

 フランス・ノルマンディー地方の片田舎に引っ越してきたブレイク一家は、一見ごく普通のアメリカ人だが、実はとてつもない秘密を隠し持っていた。主のフレッドは泣く子も黙る元マフィアのボスで、家族ともどもFBIの証人保護プログラムを適用され、偽名を名乗ってフランス各地の隠れ家を転々としてきたのだ。そんなワケあり一家はノルマンディーのコミュニティーに溶け込もうとするが、かんしゃく持ちのフレッドは事あるごとに昔の血が騒ぎ、妻マギーとふたりの子供も買い物先や学校でトラブルを起こしてしまう。やがてフレッドに積年の恨みを抱くマフィア一族のドンが、ついに彼の居場所を突き止め、完全武装の暗殺者軍団をノルマンディーに派遣。かくして“ファミリー”VS.“ファミリー”の仁義なき壮絶バトルの火蓋が切られるのだった……!

FBIの証人保護プログラムを適用されたアメリカ人一家 その異国フランスでのカルチャーギャップと絶体絶命の危機をベテランの名優と若手注目株が絶妙のアンサンブルで体現

 スコセッシ、デ・ニーロ、ベッソンというビッグネーム3人が手を組んだ本作は、決して名ばかりのコラボなどではなく、それぞれが遺憾なく持ち味を発揮した画期的なプロジェクトとなった。『真夜中のピアニスト』の名脚本家トニーノ・ブナキスタの小説「マラヴィータ(隣のマフィア)」の映画化に挑んだベッソン監督は、アメリカ&フランスのカルチャーギャップのツボを押さえ、随所に“毒”をちりばめた軽妙な演出を披露し、ブレイク一家の波乱に満ちた異国の潜伏ライフを描出。“怒れる元マフィア”フレッドに扮したデ・ニーロは、凄みたっぷりのコワモテぶりと哀愁漂うパパの滑稽さを巧みに演じ分け、さすがの存在感を見せつける。そして製作総指揮のスコセッシが、マフィア映画の本格的なエッセンスを注入するゴージャスさ! とりわけスコセッシ&デ・ニーロの傑作『グッドフェローズ』を引用した遊び心あふれるエピソードには、ファンならずとも抱腹絶倒せずにいられないだろう。

 主人公フレッドとともに流転生活を送る家族のキャラクターも、とびきり型破りでユニークだ。美人で料理の腕前も抜群の賢妻でありながら、恐るべき放火癖を持つマギーに扮するのは、『ダーク・シャドウ』『スカーフェイス』のミシェル・ファイファー。あらゆる男性を惑わすブロンドの小悪魔にして、腕っぷしの強さもずば抜けた娘ベルを、TVシリーズ「glee/グリー」のチアリーダー、クイン役で脚光を浴びたディアナ・アグロンが艶めかしく演じる。マフィアも顔負けの悪賢さで学園を牛耳る息子、ウォレン役の新進俳優ジョン・ディレオの怪演も見逃せない。さらに一家のお目付役のFBI捜査官スタンスフィールドを、『リンカーン』『終戦のエンペラー』のトミー・リー・ジョーンズが“宇宙人ジョーンズ”ばりのポーカーフェイスで演じている。

 そしてマフィア・ファミリーが差し向けた暗殺者軍団との大決戦に身を投じたブレイク一家が“ファミリー”の固い絆を試されるクライマックスには、バズーカ砲やマシンガンが火を噴く怒濤のスペクタクル&アクションが炸裂。胸のすく豪快さ、痛快さとともに、ウイットに富んだひとときを満喫させてくれる極上のエンターテインメントがここに誕生した。ちなみに『マラヴィータ』とはイタリア語で“裏社会”を意味し、主人公フレッドの忠実なる愛犬の名前でもある。

ロバート・デ・ニーロ

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1943年、ニューヨーク市生まれ。少年時代から俳優を夢見てステラ・アドラーのもとで演技を学び、ブライアン・デ・パルマ監督作品『御婚礼/ザ・ウェディング・パーティー』(69・未)、マーティン・スコセッシ監督作品『ミーン・ストリート』(73)などで注目を集める。フランシス・フォード・コッポラ監督作品『ゴッドファーザーPARTⅡ』(74)で若き日のコルレオーネを演じ、アカデミー助演男優賞を受賞。再びスコセッシと組んだ『タクシードライバー』(76)の主人公トラヴィス役で世界中に衝撃を与えた。また『レイジング・ブル』(80)では、『タクシードライバー』、『ディア・ハンター』(78)に続く3度目のノミネートで初めてアカデミー主演男優賞を獲得。“デ・ニーロ・アプローチ”と呼ばれる徹底した役作りで知られ、『ブロンクス物語/愛につつまれた街』(93)、『グッド・シェパード』(06)という監督作も発表している。また2001年にトライベッカ映画祭の設立に参加するなど、地元ニューヨークの文化発展にも貢献している。

 そのほかの主な出演作は『1900年』(76)、『ニューヨーク・ニューヨーク』(77)、『告白』(81)、『キング・オブ・コメディ』(83)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)、『恋におちて』(84)、『未来世紀ブラジル』(85)、『ミッション』(86)、『アンタッチャブル』(87)、『エンゼル・ハート』(87)、『ミッドナイト・ラン』(88)、『レナードの朝』(90)、『グッドフェローズ』(90)、『ケープ・フィアー』(91)、『フランケンシュタイン』(94)、『カジノ』(95)、『ヒート』(95)、『RONIN』(98)、『ミート・ザ・ペアレンツ』(00)など。最近ではアカデミー助演男優賞ノミネート作『世界にひとつのプレイブック』(12)のほか、『キラー・エリート』(11)、『フリーランサー/NY捜査線』(12)、『レッド・ライト』(12)、『グリフィン家のウエディングノート』(13)、『アメリカン・ハッスル』(13)に出演している。

ミシェル・ファイファー

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 1958年、カリフォルニア州サンタアナ生まれ。スカウトの目にとまったことをきっかけにハリウッドへ移り住み、『マンハッタン・ラプソディー』(80・未)で映画デビュー。すぐに頭角を現し、『スカーフェイス』(83)、『眠れぬ夜のために』(84)、『レディホーク』(85)、『イーストウィックの魔女たち』(87)などの話題作を経て、『危険な関係』(88)でアカデミー助演女優賞、『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』(89)でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、ハリウッドのスター女優の地位を確立した。『恋のゆくえ~』ではゴールデン・グローブ賞女優賞(ドラマ部門)など数多くの賞に輝き、2度目のアカデミー主演女優賞候補となった『ラブ・フィールド』(92・未)ではヴェネチア国際映画祭女優賞を受賞。『バットマン リターンズ』(92)でキャットウーマンを演じたことも話題になった。2000年代半ばには家庭を優先して映画界から身を退いたが、『ヘアスプレー』(07)で復帰し、最近ではティム・バートン監督作品『ダーク・シャドウ』(12)でコミカルな演技を披露している。そのほかの主な出演作は『テキーラ・サンライズ』(88)、『愛されちゃって、マフィア』(88・未)、『ロシア・ハウス』(90)、『恋のためらい/フランキーとジョニー』(91)、『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』(93)、『ウルフ』(94)、『デンジャラス・マインド/卒業の日まで』(95)、『アンカーウーマン』(96)、『素晴らしき日』(96)、『ストーリー・オブ・ラブ』(99)、『ホワット・ライズ・ビニース』(00)、『I am Sam アイ・アム・サム』(01)、『スターダスト』(07)、『わたしの可愛い人‐シェリ』(09)、『ニューイヤーズ・イブ』(11)など。

ディアナ・アグロン

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 1986年、ジョージア州サヴァンナ生まれ。幼少期からダンスを習い、ミュージカルに出演。高校卒業後に女優になることを志し、「ヴェロニカ・マーズ」「HEROES/ヒーローズ」「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル」などのTVシリーズにゲスト出演し、2009年スタートの大ヒット・シリーズ「Glee」でクイン・ファブレイ役を獲得。同シリーズでティーン・チョイス・アワードに3度ノミネートされるなど、その美貌と才能が広く注目を集めた。映画の出演作には『ブローバック』(07・未)、『バーレスク』(10)、『選ばれる女にナル3つの方法』(10/未)、『アイ・アム・ナンバー4』(11)、『Glee/グリー ザ・コンサート 3Dムービー』(11)、『HUNTERS ハンターズ』(11)などがある。

ジョン・ディレオ

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 ニュージャージー州生まれ。2007年のTVシリーズ「The Guiding Light」で俳優デビュー。映画初出演作となったダーレン・アロノフスキー監督作品『レスラー』(08)ではミッキー・ロークらと共演した。続いてアントワーン・フークア監督、リチャード・ギア、イーサン・ホーク主演のハードな人間ドラマ『クロッシング』(09)、ケヴィン・スミス監督のアクション・コメディ『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』(10)、ポール・ラッド、ジェニファー・アニストン主演のラブ・コメディ『ふたりのパラダイス』(12・未)に出演。TVシリーズの出演作には「ニューヨーク1973/LIFE ON MARS」「The Unusuals」「マーシー・ホスピタル」「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」などがあり、全米ネットワークのCMへの出演経験もある。

トミー・リー・ジョーンズ

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 1946年、テキサス州サンサバ郡生まれ。ハーバード大学で英米文学を学んだのちに俳優を志し、1969年にブロードウェイ・デビュー。『ある愛の詩』(70)で映画デビューを果たした。その後しばらく役柄に恵まれなかったが、『ローリング・サンダー』(77)、『歌え!ロレッタ愛のために』(80)などの準主役的な役どころで印象深い存在感を発揮。アカデミー助演男優賞にノミネートされた『JFK』(91)、強烈な悪役ぶりが絶賛された『沈黙の戦艦』(92)で脚光を浴び、ハリソン・フォード主演のアクション・ドラマ『逃亡者』(93)のジェラード捜査官役でアカデミー助演男優賞を初受賞した。それ以降は数々の話題作で主演もしくは助演を務め、『告発のとき』(07)ではアカデミー主演男優賞、近作『リンカーン』(12)ではアカデミー助演男優賞候補に。主演を兼任して監督デビューを飾った『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』(05)では、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞した。また『メン・イン・ブラック』シリーズ(97・02・12)や、缶コーヒー「BOSS」のCMにおける“宇宙人ジョーンズ”ではコミカルな一面を披露。歌舞伎好きの親日家としても知られている。そのほかの主な出演作は『天と地』(93)、『依頼人』(94)、『ブローン・アウェイ/復讐の序曲』(94)、『タイ・カップ』(95)、『ボルケーノ』(97)、『追跡者』(98)、『ダブル・ジョパディー』(99)、『英雄の条件』(00)、『スペース・カウボーイ』(00)、『ハンテッド』(03)、『ミッシング』(03)、『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(06)、『ノーカントリー』(07)、『カンパニー・メン』(10)、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(11)、『31年目の夫婦げんか』(12)、『終戦のエンペラー』(12)など。

監督・製作・脚本:リュック・ベッソン

リュック・ベッソン

 1959年、パリ生まれ。17歳の時の事故で海洋学者になる夢を諦め、高校を中退して映画界へ。ハリウッドで働いたのちに『最後の戦い』(83)で長編デビューし、アボリアッツ・ファンタスティック映画祭で審査員特別賞などを受賞。『サブウェイ』(84)に続く『グラン・ブルー』(88)の大ヒットで人気監督の仲間入りを果たし、その後も『ニキータ』(90)、『アトランティス』(91)、『レオン』(94)、『フィフス・エレメント』(97)、『ジャンヌ・ダルク』(99)で世界的な反響を呼び起こした。その後、映画会社ヨーロッパ・コープを設立し、『アンジェラ』(05)、『アーサーとミニモイの不思議な国』(06)、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』(09)、『アーサーとふたつの世界の決戦』(10・未)、『アデル/ファラオと復活の秘薬』(10)、『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(11)を手がけている。

 またプロデューサー&脚本家としても活躍しており、若い才能にチャンスを与えながら数多くのヒット作を世に送り出している。製作および脚本を手がけた主な作品は『TAXi』(97)、『WASABI』(01)、『YAMAKASI ヤマカシ』(01)、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(01)、『トランスポーター』(02)、『ミシェル・ヴァイヨン』(03)、『花咲ける騎士道』(03)、『アルティメット』(04)、『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』(04)、『ダニー・ザ・ドッグ』(05)、『リボルバー』(05)、『トランスポーター2』(05)、『トランスポーター3 アンリミテッド』(08)、『コロンビアーナ』(11)、『96時間/リベンジ』(12)、『ロックアウト』(12)、『ブラインドマン その調律は暗殺の調べ』(12)など。次回作はスカーレット・ヨハンソンと組むアクション映画『Lucy』で、2014年に公開が予定されている。

製作:ヴィルジニー・ベッソン=シラ

 カナダの外交官の家庭で生まれ育ち、幼い頃に世界各国での生活を経験。パリのアメリカ大学で経営学の学位を取得して卒業し、1994年に製作会社ゴーモンで働き始めた。リュック・ベッソン監督作品『フィフス・エレメント』(97)、『ジャンヌ・ダルク』(99)の公開までの一連の工程に携わったのち、ベッソンからの誘いを受けてヨーロッパ・コープに移籍。その後、長年にわたってベッソンとチームを組み、プロデューサーとして活躍している。製作もしくは製作総指揮を務めた主な作品は『天使の肌』(02)、『リボルバー』(05)、『私の婚活恋愛術』(06・未)、『秘密 THE SECRET』(07・未)、『パリより愛をこめて』(10)、『アデル/ファラオと復活の秘薬』(10)、『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(11)など。

製作総指揮:マーティン・スコセッシ

マーティン・スコセッシ

 1942年、ニューヨーク市クイーンズ生まれ。イタリア系移民社会で育ち、数多くの古典映画に親しみながらニューヨーク大学で映画を学んだ。『ドアをノックするのは誰?』(68・未)で長編デビュー。『明日に処刑を・・・』(72)、『ミーン・ストリート』(73)、『アリスの恋』(74)といった秀作を発表したのち、『タクシードライバー』(76)でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した。その後はアメリカを代表する巨匠として輝かしいキャリアを築き、『レイジング・ブル』(80)、『最後の誘惑』(88)、『グッドフェローズ』(90)、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(01)、『アビエイター』(04)に続く6度目のアカデミー監督賞ノミネートとなった『ディパーテッド』(06)で同賞を初受賞した。そのほかの監督作は『ニューヨーク・ニューヨーク』(77)、『ラストワルツ』(78)、『キング・オブ・コメディ』(83)、『アフター・アワーズ』(85)、『ハスラー2』(86)、『ニューヨーク・ストーリー』(89)、『ケープ・フィアー』(91)、『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』(93)、『カジノ』(95)、『クンドゥン』(97)、『救命士』(99)、『フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』(03)、『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』(05)、『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』(08)、『シャッター アイランド』(09)、『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(11)、『ヒューゴの不思議な発明』(11)など。最新作はレオナルド・ディカプリオと組んだ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)。

原作:トニーノ・ブナキスタ

 出身国のフランスからイタリアに移り住み、映画の脚本やグラフィック・ノベルなどを手がけ、高い評価を得ている作家である。ジャック・オディアール監督のラブ・サスペンス『リード・マイ・リップス』(01)でセザール賞の脚本賞、再び同監督と組んだフィルムノワール『真夜中のピアニスト』(05)でセザール賞の脚色賞を受賞した。そのほかにもハーヴェイ・カイテル、エマニュエル・ベアール主演の犯罪映画『ボディクライム 誘惑する女』(06・未)などの脚本を執筆。『アーシア・アルジェント/禁断の罠』(01・未)、『ブラック・ボックス ~記憶の罠~』(06・未)には原作を提供している。

マラヴィータ 11月15日(金)TOHOシネマズ有楽座他 全国ロードショー

トミー・リー・ジョーンズ
北大路欣也さんがナレーション!TVスポットはこちら
ロバート・デ・ニーロ
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